2004年7月号

  八百屋みどりの お伝えしたくて

第2回

 みなさんは野菜をどんなふうに選んでいますか?

 食べたいものはなんでしょう?からだは何を必要としていますか?

 自分が何を食べたいのかわからなくなることはありませんか?八百屋にいって、野菜を前にして「さあ、今晩何にしよう??」と途方に暮れるような気持。そんなときは、野菜に触れてみませんか?

 野菜は、畑から店頭に並ぶまである程度の距離は旅してきていますが、みんな生きています。店頭でも、私達の家に着いてからも、皆生きています。だから、手にとって、触って、その感触、瑞々しさ、ごつごつした感じ、その重さに、からだをそわせるイメージで、野菜に相談してみませんか?

 今は、こころとからだがうまくつながっていないことが多いです。

 ほとんどの人が、頭を使いすぎていると思うのです。でも本当はもっと自然とつながりたい。ものを食べるということは、自然をからだの中に取り入れること。その野菜の、それまでの成長の記憶をからだの中に取り入れること。自分がそれを口にするまでの間に、それに係わった全ての人の思いを、受け止めること。「食べる」という日常の行動をきっかけとしてからだと対話をすることは、意識してみるととても簡単だし、楽しい。そしてそれによって自分をコントロールすることが可能になるのではないかな、と思います。

 私は、なりたいものを食べよう!と思っています。

 味わいのあるごぼうのように、ベースをしっかりと持ちたい。
 ふわっとしているきゃべつのように、軽やかに穏やかにいたい。

 自分がなりたいイメージを持って、野菜をからだの中に取り入れ、彼らの力を借ります。

 野菜を食べるということは、一番身近な自然です。だから、もっともっと感覚的になってみませんか?料理のレシピや、世間でいわれている情報をいったん置いて、自分の感覚にまかせて、その場で惹かれたものを選んでいく。お料理はそうして選んだ素材との対話から始まります。

 先ず、その野菜そのものの力を信じてみる。生でかじってみる。

 そうしたら、何をしたらいいかがみえてきます。お料理は、レシピが先にあるものでは無く、その素材があって初めてやり方がみえてくるものだと思うのです。その野菜によりそうような気持で、彼らが向かいたい方向にちょっと力を貸す、という程度の気持でいれば自然とまとまっていくように思うのです。私たちが、無理矢理に野菜にレシピを押しつけるものではないと思うのです。

 私達は、料理することによって、その「レシピ」を食べるのではなくて、野菜の力をいただきます。だから、彼らにあったやり方で、彼らの魅力を引き出すようなやり方が一番私達にとって自然なのではないでしょうか。

 グルッペには個性的な野菜がたくさん集まります。

 個性を感じられるもの(味があるもの)を選んでいきたいと思っています。何を食べるべきか悩んだら、ぜひ八百屋にきてください。

 個性的で、力溢れる野菜、思いのこもった食べ物をたくさんご用意してお待ちしています。

(荻窪本店 福田)