2003年3月号

ミスター・ハターズ・ロンリーハーツ・野菜トーク  第5回

みどり:(アシスタント、愛称マダム、茨城産、以下ミ)さあ今回のゲストは・・。

ハター:(以下ハ)世間話もなくいきなり?マダム、日本人の「間」の精神を重んじろよ。

ミ:間の抜けまくっている男が何を言ってるのよ。世間話と無駄話は別物。

ほうれん草:(以下ホ)お二人さん”まーまー”・・。なんちゃって!今月は私ほうれん草がゲストです。モットーは「報告・連絡・相談」のほう・れん・そう・です!(一同に冷気が広がる)・・・れ、冷気と霜にあたって甘みが増す今が旬です。よろしく。

ハ:寒いなあ。一年を通して君と触れあってるけどこの冬の時期には葉も茎も光沢と生気に溢れてて「今が食べ頃だよ!」って感じがビンビン伝わってきてるよ。八百屋のオレも誇らしいよ。

ミ:旬の野菜を食べることは栄養面でも最高だし、環境やお百姓さんに余計な負担をかけないという点でもすばらしいわね。適切な時期に育てることでムダな農薬や肥料や設備を減らせるってことだもん。

ホ:食べ頃と言えば、わたしのお仲間の新人「ちぢみほうれん草」は寒さで縮まったボリューム感ある肉厚な葉っぱに、旨みと栄養をギュウっと集めてるんです。近頃お客さんに評判がいいでしょう?

ミ:そうね。それにしても、私たちはお客さんから「おいしかった」「あの野菜はもうないの?」とかの声をかけてもらうことが本当に嬉しいです。ここにいるもう一人を除いて皆まともですから、どんどん話かけてくださいね♪

ハ:(もう一人って誰のことなのかなあ?)ところでほうれん草っていえば、アクを抜くために茹でるよね。

ホ:アクの正体はシュウ酸といわれるもので、カルシウムの吸収を妨げたりします。グルッペで売られているほうれん草はアクが少ないので、さっと湯がく程度でほとんどえぐみはとれてしまいます。

ハ:へええ!アクの正体は、アシュラ男爵とかショッカーとかトンマノマント様かなんかだと思ってたよ。

ミ:それは悪の正体でしょ!第一あなたの出した例は特定の年代層のテレビっ子しかわからないわよ。それより、アクの強いその性格を茹でて少しは薄めてあげましょうね。ほら、この沸き立つ湯の中で泳ぐといいわ!(煮え立つ湯に落ちる音)。

ハ:熱、熱い!!いつの間にこんな大釜を!オレは石川五右衛門か!!ああああ・・・(絶叫の後にぐつぐつと釜の音だけが残る)。

(荻窪本店 畑)