ミスター・ハターズ・ロンリーハーツ・野菜トーク 第4回 |
みどり(福田翠、愛称マダム、以下ミ):チャオ!!2003年初めての登場です。ミスター・ハター、去年はどんな年だった? オレ(以下オ):去年は不思議なことがいっぱいあったなー。野菜の神に会ったり、マダムに霊界送りされたり。でも一番不思議だったのはなぜかヨメさんの腹が大きくなって、また元に戻ったと思ったら、近頃小さい人間が家に勝手に住み着いてるんだよ。あれ、なんなんだろうな一体? ミ:あんたに子供ができたんでしょうが!バカ言ってるんじゃないわよ。さあ始めましょう!今月のゲストは日本人の冬の食卓における鍋という名の小劇場。その中にキラリと光る名脇役、ご存じ”春菊”さんです。 春菊(以下春):こんにちわー。春に黄色い花を咲かせるので、春菊と呼ばれています。 オ:今が旬だから、シュンギクっていうのかと思ってたよ。 春:たしかに冬が旬だけど、コメントのしようのないこと言わないで。 ミ:私、春菊さん大好き。ほのかな甘みの中に苦みが混じる大人の味わいがたまらないの。お鍋のほかに、生の葉だけを使ってサラダにして、残った茎をキンピラにしたりするの。 オ:新鮮なものなら生の葉っぱに醤油かけるだけでおいしく食べられるんだぜ。 春:ヨーロッパの人は鑑賞目的で栽培してて、食べてくれるのは東アジアの人たちだけよ。 オ:全く西洋のやつらは情けないよ!見てるだけなんて。オレなら誘うね。トライあるのみだよ。お姉ちゃん、あちきと遊ばない? ミ:なんの話をしてるのよ!黙れ!春菊さんの話を聞きなさいよ。 春:みなさんにお願いしたいのは、なるべく早く食べて欲しいんですよ。保存する場合もできれば冷蔵庫の野菜室で立ててしまってください。寝かされると上方へ曲がろうとして力を使ってしまうから、おいしさが減ってしまうの。 オ:亭主と葉物は立てるに限る ならば立たせておけばよい 私は寝てますご飯は抜きよ。 ミ:無理矢理に語呂を合わせるんじゃないわよ!意味がわかんない割にはなぜか亭主の悲哀が伝わってくるじゃないの! 春:(おずおずと)続けていいですか?それと、わたしたちは別名「食べる風邪薬」って言われてるの知ってます?風邪にかかったら私たちを食べて早く直してね。そのほかにも私たちの絞り汁を患部に温湿布すれば、打ち身、捻挫、しもやけに効くんです。 ミ:こういう失われつつある生活の智慧を知って、伝えていくのも、大切なことなのよね。「食べる人」「食べられるモノ」という関係を超えて生きもの同士のつながりを見つけ直す、そういうことって人生を豊かに楽しいものにしていくんでしょうね。さあ、時間になりました。春菊さん、ありがとう。ミスター・ハター、締めをお願いね。 オ:みなさん、今年もグルッペの野菜をよろしくお願いしますね。それと全国10万人の女性ファンのみなさん、バレンタインのチョコレートお願いしますねえ!ボクは今が旬ですよー。色は黒いが、腹はもっと黒い。とっくにトウも立ってますよー。って、おい!なんでこんな事言わされるんだよ! (荻窪本店 畑) |