2004年8月号

 いきなりですがみなさんは、どうやって自分が食べるものを選んでいますか。

 地球はまわり、時間は過ぎて、世界は変わり、流行も替わり、人も動物も植物も日々変化していきます。

 昨日まで善かったことが朝起きたら悪とされていたり、昨日まであそこにあった店が今日行ったら無くなっていたりします。果たして何がどうなっているのでしょう。

 先人たちは今を生きる僕たちに何を大切にするべきかをいつも教えてくれています。

 僕が最近ふと気がついたこと、本当に大切なものは何かってこと。それは「そこにいのち(命)があるか」ってことです。

 (プラネット=プラントネット)

 時代の流れに左右されない、大地に根ざした生き方、そんな食生活をすることが、「環境保全型人生」と言えるでしょう。

 (水・土・風・光)

 そんな野菜の選び方のこつは、まず野菜が何で出来ているのかを知ることから始まります。

 1.野菜はどこで出来るのでしょう?
  ─田畑を意識します。

 2.野菜は何を食べるのでしょう?
  ─自分が食べるものは自分自身の源です。

 3.どんな人が栽培しているのでしょう?
  ─作り手を知ります。

 4.食べるとどんな気持ちになるのでしょう?
  ─嬉しいのか、悲しいのか、温まるのか、冷えるのかなど。

 (地球70%水=人70%水)

 世の中にはいろんな人がいます。野菜の育て方一つをとってみても種を買ってくる人、自分の畑で採種する人、畑に肥料を入れる人、入れない人、たくさん入れる人、少し入れる人、畑に化学肥料を入れる人、入れない人、たくさんいれる人、少し入れる人、農薬は使わないけれど化学肥料は使う人、その逆の人、家に農薬が無い人、一年にたくさんの種類の野菜をつくる人、一年に少しの種類の野菜しかつくらない人、出荷する野菜と自家用を別にしている人、食べる人のことを考えている人、そうでない人、嘘ついている人、など。まだまだありますがきりが無いので。

 (サイクル、ループ)

 野菜は食物ですがそれ以前に植物です。植物は種から生まれます。種は植物から生まれます。

 例え話をします。

(アメニモマケズ、カゼニモマケズ)

 ここに二粒の種があります。わかりやすいように、寒平くんと真平くんと名づけます。

 寒平くんと真平くんはそれぞれ別々の畑に行くことになりました。

 寒平くんは肥料をたくさん入れた畑へ、真平くんは肥料をあまりいれていない畑へ。

 それぞれの生活が始まりました。

 寒平くんは近くに食べるものがたくさんあるのでのんびり寝て暮らしました。

 一方、真平くんは近くに食べるものが無いので生きるために遠くへ探しに行きます。

 ある日、二人の畑に同時に嵐がやってきました。

 寝て暮らしていた寒平くんは雨に流され風に飛ばされ根こそぎもっていかれました。

 日々食べ物を探し回っていた真平くんは知らず知らずのうちに土の中に根を張っていたので雨に流されず、風に飛ばされないですみました。

 当たり前のようなお話ですがこの違いに気づくことがとても大事なことです。

 (元気)

 現代社会を生きる人たちには心が痩せている人が多いと思います。

 心が痩せると、気分が悪くなり調子が狂い、不健康になります。「病は気から」です。

 心を健康にするにはいのち(命)を頂くことです。いのち(命)は心を育てます。野菜は身体を育てます。身土不二、人は土です、光です、水です、風です。野菜も同じです。

 大分のある農家さんの話では健康な野菜は地上部分(花、茎、葉)地下部分(根)の重さが1:1なのだそうです。

 千葉の自然農法をしている農家さんは田畑は自然のろ過装置だと言ってました。

 光は水を空へ上げて大地に降らし土はフィルターのように水を通してきれいにしています。その水を植物が吸い上げ光合成して空へと循環させています。

 日々の暮らしの中で大切なことを忘れそうな時は空を見上げて下さい。

 目を閉じてください。

 今、大切なものは「そこにあるいのち(命)」です。

(2004/7/7 三鷹店 櫛田寒平)

 P.S.大切な友達から頂いた本にこんなことが書いてありました。インド北部の村ラダックの詩文です。

 「理解が言葉を超えるまで言葉は果てしなくつづく」