2004年7月号
| ■第一次産業の復活で国内自給率を高めよう。
「松田のマヨネーズタイプ」を製造している「ななくさの郷」に到着してまず目に入ったのがこの看板。立派なひげをたくわえた松田さんはとても朗らかな方でした。
「さて、さっそく工場の見学を」と思ったところで最初に見学したのは放し飼いのあひる、「おすぎ」。松田さんが呼ぶと、遠くからでも(とってもゆっくりとですが)やってきます。ハイテク給餌システム!?(松田さんの手づくり…パイプをつたって餌が水面に落ちていく)には、みんな大笑い!
築80年の蔵を移築し、自然食料理屋として使用されています。2年間かけて手作り(基礎だけは大工さん)されたそうです。土壁で、床下には炭が入っていて、非常に爽やかです。(板張りの床なのに、何故かうちの子が「ゴロリ」。なかなか離れようとしませんでした。)昼食は、玄米チャーハン、野菜カレー、玉ねぎの丸ごと煮などなど。どれもとってもおいしかった!
「ななくさの郷」では米も野菜もつくっています。さらに石窯(これも手づくり!)でパンを焼くための小麦や、大豆はもちろん、味噌やしょうゆまでつくっておられます。
人気TV番組「どっちの料理ショー」など、様々なメディアで取りあげられ、売れ行き好調の「松田のマヨネーズタイプ」。新たに機械を導入すれば増産も可能だそうです。しかし、せっかく東京を離れ、あわてず、あせらず、(とはいえ畑に田んぼに、パン、味噌、醤油づくりに、何かと忙しそうですが)毎日を楽しんでいるのに、生産量を上げたり、種類を増やしたりして「これ以上忙しくはしたくない」とのことです。
さて、マヨネーズへのこだわりについては「パッケージの裏面を読んでもらいたい」と松田さん。ここでご紹介します。(以下太字) □まぎらわしい表示について JASの半固体状ドレッシングでは、旨味調味料、酸味料、糊料などの添加物が使用可能です。本品は蜂蜜入りですが、それらの添加物も使わず、作り方も使い方もマヨネーズと同じです。よってJAS改正に向け頑張っていきます。 蜂蜜入りですので1歳未満の乳児には与えないで下さい。 マヨネーズのJAS規格では、原材料として規定している糖類の中に蜂蜜が入っていません。よって、農水省より「JAS法に違反している」という通達を受けました。やむをえず、18年間使い続けていた商品名を「松田のマヨネーズタイプ」に変更、名称を「半固体状ドレッシング」としています。 松田さんは、今の品質を守るため、あくまでJAS規格の見直しを農水省に求めていくお考えです。現在も農水省への働きかけを続けておられます。(http://www.geocities.co.jp/NatureLand/4936/←詳しい経過はこちらのサイトをご覧下さい。) また、「乳児ボツリヌス症」への配慮として、「蜂蜜入りですので1歳未満〜」の一節が書き加えられました。 □農のある確かな暮らし 永続可能なゴミを出さない循環型社会を考える場として、畑で育てた季節の野菜と穀物を使った予約制の料理屋で、小さな循環をしています。 □原材料の説明 ・食用植物油(圧搾絞りなたね油) 米澤製油の圧搾一番絞りなたね油だけを使用しています。(一般では製造工程においてヘキサン、リン酸、シリコーンなどが使用されます。) ・卵(平飼い) 有精卵を生む環境の中で自由に運動している健康な鶏の新鮮な卵(全卵)。遺伝子組換えやポストハーベスト農薬散布の餌は使用しておりません。 ・りんご酢(醸造純りんご酢) 農薬の心配のない100%りんご果汁で作った酒を発酵させた本来の酢です。(一般にはアルコールを添加した酢が多くあります。) ・食塩(自然海塩『海の精』) 伊豆大島に打ち寄せる黒潮の清麗な海水から、日本特有の伝統的な自然製塩法で作られた、純国産の自然海塩です。 ・蜂蜜(国産) 蜂蜜は酵素を含み、「日本書紀」に記述があるほど伝統的な甘味料です。 ・香辛料(マスタード) 100%からし菜の種を粉末にしたマスタードです。食味の違いを作り出します。(一般には辛味だけを抽出したフレーバーが多く用いられます。) 国内農業支援のため なたね油のうち10%は国内産を使用しています。 だから100%自然の究極のマヨネーズといわれるのです。 以上、パッケージ裏面のご紹介でした。ちなみにパッケージ表面のイラストは、イラストレーターの和田誠さんがデザインして下さったそうです。なんともいい雰囲気ですよね。 マヨネーズづくりに対するこだわりはもちろん、松田さんのお話しからは、日々の暮らしを楽しんでおられる様子が、ひしひしと伝わってきました。
さあ!ぜひぜひ一度お試し下さい。コクがあってホントに美味しい『マヨネーズ』ですよ!(動物性原料を使用していない「とうにゅうず」もおすすめです。卵の変わりに豆乳を使い、国産の原料にこだわった逸品です。) …そうそう、松田さんは「油の多い食品だから、あんまり食べ過ぎないでね(笑)」とおっしゃっていました。 (インターネット店 河内) |