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毎月恒例の農家訪問。今回はレストラングルッペに、新潟の大島勉さんをお招し、アットホームな雑談会形式で始まった。 大島さんは自家採種に力をいれている日本でも数少ない農家さんである。なぜ自家採種にこだわるかが今回の一番の興味どころだった。 まず自家採種とはなにかというと、簡単にいってしまえば言葉のとうり自分で育てた作物から種を取りその種を使って野菜を作る農法である。もともと各農家にはおばあちゃん、ひいおばあちゃんの時代から受け継がれた種というものがあり、エアルーム(Heirloom:先祖伝来の家宝)野菜として大切に受け継がれていたらしい。 ところが今日の市場に出回っている野菜の95%以上は自家採種ではなくF1種、あるいは遺伝子組み換え種といわれる、種苗メーカーから販売されている種からつくられたものだという。 F1種とは、戦後高度成長時代に種苗メーカー・農水省・農協・肥料メーカーの市場優先型戦略から生まれた品種である。固定種と固定種を交配させることよってつくり出されており、色・形・味が良く、はずれが少ない品種である。 しかし、F1の種子から栽培した野菜は次の代の種を採種する事が困難(実らなかったり奇形になったりする)で、基本的にはできない。 人間にたとえるとクローン人間のような、お父さんお母さんのいない寂しい孤独な野菜が大半を占めているのである。そう考えると自家採種の重要性が少しでもわかっていただけると思う。 「野菜も子孫を残すために一生懸命やっていて、その姿が伝わってくるから手間のかかることだけどがんばろうという気になるんですよねー」 今回のこの話を聞いて思ったことが2つある。ひとつはなぜこのような状況になってしまったのか、もうひとつは今後どのようにしていくべきかである。自分なりの考えとしてはこの現状は物質と消費の時代といわれた20世紀が残した産物なのだと思う。 大量生産が主流の時代背景のもとで何がもてはやされてきたのかは数字を見ればすぐにわかる。この状況が良いか悪いかは人それぞれだと思うが、うまいまずいはぬきにしてもう少し人間味ではないが野菜味のある野菜も食べてみたい気がする。 お店に『〜農園の何代目の野菜です。去年の親の代より甘みがありますよ!』みたいなポップが並んでたら楽しいと思うのだが。 そこで今後なにをするべきかだが、自分は何に関しても大量生産というのはあまりすきではないので大島さんのような活動をしている人を少しでも多くの人に伝えることから始めたいと思っている。 あと大島さんにわけてもらったトマトの種を植えてみようと思う。 (吉祥寺店 太田) |