![]() |
|
すでに晩秋という時候ですが、収穫の秋。 グルッペの店頭には、秋を彩る多くの野菜、根菜、果物が、色とりどりにその完熟さを競って自己主張しています。皆それぞれねじりハチマキで生産者のポップとキャッチフレーズを背に控えて、「味、風味、秋を彩る色彩は、俺が一番、私が一番」と喧噪そのもの。 一例をあげますと、各家庭での料理に使われる頻度抜群の根菜たちは色彩では若干損をしているようですが、北海道秋葉さんの人参、茨城栗又さんのさつま芋、伊藤秀さんのじゃが芋、北原さんの玉ねぎなど、どれも美味く、私の判定では甲乙つけがたいという結果です。 また華やかなのは果菜類や果物で、赤・黄色のパプリカや緑のピーマンやブロッコリーの鮮やかさにはだれもかないません。 徳永さんのいろとりどりのりんご、堀河さんの色とりどりのぶどうも十分に味がのっていて、「うーむ、旨い!!」と感動の一言。 グルッペの秀逸の一品一品がにぎやかに店頭に並べられているのは、本当に楽しいことです。一人一人の生産者の姿が野菜や果物を通して浮かぶ姿に、限りない愛着を感じるからでしょう。 各々の生産者の営農の姿勢に表れる自信と誇り、自然に対する謙虚さ、生活に対する素朴な感覚。その人間味は酒を一緒に飲みながら話し合ったり、くつろぐ姿から感じられます。 前回、「続グルッペ物語」で少々お話しました成田の農家、島村さんに対しても、さまざまな労苦の中で淡々と農業を営まれる姿に多くの感動と、うまい野菜をありがとう、という感謝の念を抱かずにはいられません。 私たちの仕事のスタンスは、いつも生産者と相対して語り合い、その対話を通して得られた充実感を八百屋の店頭で表現することだと思っています。 有機であることは、農産物だけでなく、人と人とのつながりを通してつちかっていくことだと考えております。 時間的、経済的、空間的制約のため、グルッペの店頭に陳列されている商品すべてがそうした関係性をもつ訳ではありませんが、ほとんどの商品の生産者、製造者は私たちグルッペにご来店いただいております。 そこで、グルッペがどのような雰囲気の店舗を創りあげているのか、スタッフの対応なども含め、グルッペを実感していただいた上で、お取引をさせていただいております。 私たちの商品はすべて説明商品です。利便性と経済性だけに頼らず、全国の生産者の負託に応え、同時にお客様方一人一人のご期待に応えるべく、今私たちが生きる時代と環境について、グルッペが何をしなくてはならないかを明確に意識するよう勤め、活動していく所存です。 未だ活動は地味ですが、営利という事業だけに限定することなく、各種のセミナーや勉強会、料理教室、手作り教室や健康相談など、グルッペが生活文化に関する情報をどんどん発信して、皆様方の生活によりいっそう彩りを添えお役に立てればと願う次第です。 現在、それぞれの店舗は、責任者である私をふくめ、スタッフ一同お客様への対応とサービスの面で、まだまだ不十分なところが目に付き、ご迷惑をおかけしておりますが、現状に甘えることなく、今後サービス面を充実させ、心が通う店、あたたかみを感じ取れる店を目指し努力してまいります。 商品の量販だけで評判を得るのでなく、商品の質、スタッフのオーガニックという仕事に対する習熟度、お客様への対応とサービスの充実を通して、「店造り」から更なる「店創り」を目指したいと考えています。 (代表 稲津) |