2002年5月号

農薬・化学肥料って何ですか?
 グルッペに並ぶ青果やさまざまな食品のパッケージにみられる「無農薬」「減農薬」「無化学肥料」などの文字。そもそも「農薬」、「化学肥料」ってどんなものなんでしょう?

 殺虫剤、殺菌剤、除草剤など、農産物の生育に被害を与える生物をその毒性をもって防除する薬剤を一般的に農薬と呼びます。日本では農薬取締法という法律で定義されてあり、なかには主に海外からの輸入作物に使用されるポストハーベスト農薬(作物を収穫後にかける農薬)といわれるものもあります。

 農薬は大量生産を可能にし、コストを下げるため、消毒、殺虫、除草を目的に使用されてきました。農産物の生育や見栄えを損なうあらゆる要素を強引に排除し、土中の有用なバクテリアも殺してしまうため、農薬を使い続けた土地は力を失っていき、更なる散布や化学肥料の多量投入など、悪循環につながります。また、除草剤の大半のものに内分泌撹乱物質(環境ホルモン)が不純物として入っていることも事実です。

 農産物に限った話ではありません。私たちの身の回りにものにも、農薬の有効成分と同じものが多くの分野で使われているという現状もあります。これらの成分の多くは一度体に入ると長期間残留し、これが蓄積されると様々な病気やアトピーの原因にもなり得ます。 

化学肥料も農産物を一定の品質に保つことを目的に、理論上植物の成長に必要といわれる成分(窒素、リン酸、カリなど)を化学的に処理することでつくられています。化学肥料に含まれる窒素は、作物の成長を促し、リン酸は甘味を増加させるための成分です。化学肥料は各々の元素を農産物に速攻的に与えるためにつくりだされたものなのです。

 本来、農産物は自分自身の力で土中からこれらの成分を取り入れています。化学物質で育てられたものは、外見がどんなにきれいでも本来の生物としての生命力があるのでしょうか?その味や、栄養素が薄くなることも、想像がつくでしょう。

 このように、農薬や化学肥料というものは、行政によって「薬」という定義を与えられているものの、生物に対する毒性の綱渡り的な利用や、生物の育成を人為的にコントロールしようという人間の打算の産物といえるでしょう。

 グルッペの提唱するオーガニックという言葉。「オーガニック」とはもともと「有機の、有機的な」という形容詞です。無農薬無化学肥料の有機農産物は、人手と手間がかかります。しかし、私たちは個々の消費の場面で、その安全性と品質、生産者の技術と努力とに目を向ける意識が必要です。

 薬漬けの日常生活を増長させぬように、日々、オーガニックな暮らし、繋がりを推進してまいりましょうぞ!

(三鷹店 河内)