2004年5月号


ボディカルチャーサークルへのお誘い 

個々に内在されているエネルギーを色々な角度から検討し、身体情報を知覚し動きを通して本来持っている能力をより自由に表現してゆくことがサークルの目的です。

 といっても、具体的にどの様にして表現してゆくのか。音楽、演劇、スポーツ、日常の作業、全てからだが基盤となりイメージし、表に現れます。そのからだが自由自在に知覚することが大切と思います。

 現在健康に関しての情報は沢山ありますが、もうひとつ考えて頂きたいのは自分自身のからだが今どのような状態か、頭だけで空回りしていないか、まるごと全体のからだで実感することができているかどうか、からだへの働きかけもケアのひとつではないでしょうか。

 私の体験では、からだは知的で秩序正しくかつ感性を高めてゆく能力を持つ、まさに宇宙遊泳できうるほどの素晴らしい自然の産物です。その自然の産物であるからだは有機的かつ普遍的ですから、常に状態をさぐり、刺激し、日常の作業だけではなく非日常的な動き、自然の空間からイメージすることにより今までとは違ったからだの出会いがあると思います。

 サークルでの活動は一番楽な状態から行います。床に横になり一つ一つの部分を確認し、全体の流れを知覚してゆく。クラスにおいて何ひとつこれが正しい型というのはありません。個々の状態を知ることと、どのような実感があったかが大切なのです。

 からだが重いという実感、からだや頭が硬いという実感、徐々に変化してゆく実感・・・等を観察します。この動きの観察はまず力を抜くことで状態判断できます。喜怒哀楽による変化は頭で納得する前にからだはもっと以前から感知しています。からだと向き合い一歩前進の前に、一歩歩いて今どのような状態か全体を見る時間がからだには必要です。

 力を抜くと、エネルギーを貯めスピードが増します。からだつきがその人の仕事のスピードを決めます。例えば前のめりで腰が引けてお腹が下がり気味の場合は、手足は動いていてもスピードが出ず気が疲れます。疲れてきたらまず、前にめりになっていないかどうか背面に意識を持ち、足の裏を地面に向け杉の木のごとく天に向け伸び伸びと立つ。一歩の前にゼロの状態とはどのような感覚なのかを知るためのサークルでもあります。

 力の抜き方、入れ方、腰の位置づけを確認しながら、からだを開放してゆきます。一度体験してはいかがでしょうか。

(ボディカルチャーサークル主催 田野日出子)