2003年3月号

正直村
 当社は、去年より「合成添加物を使わない、自然のおいしさ」を、全てのプライスカードのコピーとしています。当社は、このコピーに理念を全て集約しています。先人の知恵が生み、古来より長きに亘って使われ、安全と効能がはっきりしている、且つ遺伝子情報に変調を来さない塩などの自然添加物だけを使用した商品だけに限定して取り扱っていることを示しています。

 自然のおいしさとは…。食品が本来持っている栄養、甘み、酸味、歯ざわり等を、じっくり味わうことにより、食品の元々のおいしさを大切にしていきたいと考えているからです。同時に、ともすれば安価で簡便な大量生産後とに傾きがちな社会の潮流に対し、この自然の味を守っている伝統製法、手作り商品の良さを再評価し、その良さを理解し、その作り手の生計を支える仕組みを確保して、伝統の味、伝統文化を守りたいとの思いを込めています。

 従って、当社は、有機JASマークを、否定はしませんが絶対基準とはとらえていません。なぜならば、当社のお取り引き生産者は、零細事業所が多く、たとえJAS基準を満たしていても、それをクリアする人員も手間もありません。しかし、古来の伝統の味、手作り伝統製法により、いわゆる「本物の味」をかたくなに守っているのです。当社はこのような信念とおいしさにこだわる生産者をJAS基準よりもっと大切に思い、ともに発展できる共同企業体として存立、成長できればと考えています。

 幸いにも、近年スローフード運動に見られますように、効率一辺倒から効率性とゆとりとの調和を求める気運も高まりつつあり、昭和55年創業以来の精神である昔ながらの味を守りつつ、現在の消費者にも支持される伝統の進化を通じて、皆様のお役に立てればと念願しております。

(株式会社 正直村 長谷部 隆春)