2004年2月号
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![]() 『土を喰う日々 ―わが精進12ヶ月―』 水上勉 新潮文庫 いつも、読む度にきゅ―――っと心に沁みる本。 流れる日々の中で、自分をつかみなおそうと思えた時、勢いに任せて食べる日々が続いてしまって、“食べる”ってどういうことだったろう?と思った時、手に取る一冊。 一月の小芋の個所で、何時も泣きたくなります。水上さんの文に泣きたくなる、というよりも、その水上さんの感じ方によって、泣きたかったことを思い出す、と言った方がぴったりかもしれません。 私の、とっておきの心の栄養です。
『年中行事を「科学」する ―暦の中の文化と知恵―』 先祖が大切にしてきた「行事」の本来の意味を解釈している本。 「あけましておめでとう、とは年が明けてから一人一人が迎える年神を称える言葉」 「神に捧げたものを聖なる火で煮炊きし、神と同じ物を共に食べることで神への祈りを内に取りこみ、新年を生きる活力とする」というおせち。 御先祖に感謝したくなる、すてきな話が沢山あります。 私達日本人は、稲作中心の文化だったために、何時も自然を注意深く観察し、感謝と畏敬の念を持って生活していました。それが、こんなにも豊かな行事を育んできたようです。万物に宿る神への感謝と祈りが、日常の中にある…。なんて素敵なんだろうと思います。 何時か、子供を持つことが出来た時、この本をテキストにして日常を大切にしたいなあと思っています。 (荻窪本店 福田翠) |