2003年5月号

『そんなバカな!遺伝子と神について』 
竹内久美子 文春文庫

 この本はご存知の方も多いかもしれません。読みどころは、わかりやすい動物行動学の解説と、それを踏まえた人間の様々な行動の分析。「へえ〜」と驚き、「そうかあ」と納得する面白さがあります。

 「人間は賢いはずなのに時々とんでもなくアホになってしまう」のはなぜ?それは「人間は遺伝子によってその行動を支配されて」いるから。私たちがすることは、自分の意識や理性でなく、次世代に伝わろうとする遺伝子によって操作されているらしい。時にある、人にあるまじき行動も、遺伝子の目的からすればなんら不自然なことはない(らしい)。「嫁いびり」の姑の行動も、遺伝子の繁栄のため!

 この本によれば、自然食をやっているのも、自分の意思でなく遺伝子の意思?になるのかしら。う〜ん。なにはともあれ、目からうろこ!のおもしろ本です。

(荻窪本店 池田)